【WordPress】ローカル環境作成 InstantWP

「InstantWP」は、WordPressのローカル環境を簡単に作成するものです。

ドメイン・サーバーを持っていない場合のWordPress学習用やサーバーへのアップ前に表示を確認したいときなどで使用できますね。一旦、ローカル環境でサイト作成してサイトにアップするのならバックアップの役割も果たせます。

個人的にはVirsion4のほうが良かったのですが構成が大きく変わってしまいました。

ダウンロード・セットアップ

InstantWPのダウンロードサイトは下記です。

https://www.instantwp.com/

執筆時点ではv5.3.5が最新です。

当方のPC環境はWindows OS(Windows 10)ですのでダウンロードファイルは「IWP-v5.3.5-Win.zip」を使用するのですが、ダウンロードして実行してみた結果、起動はするもののボタンを押しても全く効かない状態で動きませんでした。動かないのはどうしようもないので、1つ前のVersionの「IWP-v5.3.4-Win.zip」をダウロードして使用しています。(私のPC環境だけだろうか?)

「Downloads」の赤枠のところに過去のVersionがあります。

当方のPC環境はWindows OSなので「IWP-v5.3.4-Win.zip」をダウンロード。

次にダウンロードしたファイルを解凍します。

解凍してできたフォルダは、フォルダ名を任意に変更、移動しても構いません。作業しやすいところに置きましょう。

フォルダの中身はこんな感じ。

「Start-InstantWP.bat」が起動用のバッチです。

では、「Start-InstantWP.bat」をダブルクリックで起動してみましょう。

最初は、コマンドプロンプトのWindowが開きゴソゴソ動き出して、しばらくすると下の画面が立ち上がります。

「Next」を押していきましょう。

「Next」を押していき、上の画面になりましたら「Close and Don't Show Again」を押します。

そして下の画面が立ち上がれば、最初のセットアップは完了です。次から最初に起動するときに使った「Start-InstantWP.bat」を実行するとこの画面が立ち上がるようになります。

ローカル WordPress サイト表示

では、一番上の「WordPress Frontpage」をクリックして見てみましょう。

ブラウザが立ち上がり、デフォルトで設定してあるローカルサイトが表示されます。これは作成したサイトの表示を確認するときに使います。

当方の環境ではアドレスが「http://127.0.0.1:10080/wordpress/」となっています。他のブラウザでの表示を確認する際はInstantWPを立ち上げた状態でこのアドレスを入力すると表示されます。

ローカル WordPress 管理者ログイン

では、次に管理者ログインをしてみましょう。

2番目の「WrodPress Admin」をクリックします。

ブラウザが立ち上がり、管理者ログイン画面になります。ここから先は、WordPressと一緒ですね。

デフォルトのUsernameは「admin」、Passwordは「password」となっていますので入力してログインしてみましょう。

はい。管理者画面にログインできました。

ローカル WordPress 日本語化

管理者画面を日本語化します。

管理者画面ダッシュボード左側下のほうにある「Settings」の「General」を選択しましょう。

右画面下のほうに「Site Language」というところがありますので「日本語」を探して選択します。選択が終わったら「Save Changes」ボタンを押して保存しましょう。

はい。これで日本語化できました。ログイン画面も日本語になります。WordPressと一緒なので他の設定については割愛します。

テーマフォルダ表示

では、テーマフォルダを表示してみましょう。テーマ関連ファイルの所在です。テーマをカスタマイズしたり、最初から作るときなど関連ファイルを置くところですね。(ここが前のVersionと大きく変わって個人的に残念に思うところです。)

3番目の「Themes Folder」をクリックします。

テーマフォルダがブラウザで表示されます。

フォルダの構成とかはWordPressと一緒です。フォルダ、ファイルを新規作成したり、ドラッグアンドドロップでファイルを置くことができます。

一見、なんの問題もないように見えますよね。

ところがこのフォルダ表示、おそらくバイナリ化されています。インストールフォルダ配下をエクスプローラーとかで見ても所在が分かりません。

しかも、テーマフォルダに置いたファイルは直接編集ができないようで、ダウンロード、アップロードでファイル更新をするしかなさそうです。

最初から完璧にコーディングできる方は1回アップロードするだけなので手間とは思わないかもしれませんが、些細な修正をトライ&エラーで何度も確認する派の私はファイルのやり取りでかなり手間が増えました。前のVersionは直接編集可能な構成でしたのでここが不便になったところかなと思います。

ファイル管理例

私はファイル管理を同じフォルダ構成で一元管理したかったのでwordpressフォルダごとダウンロードしてインストールフォルダに放り込んでいます。(余計なファイル群もダウンロードされますので容量は使います。初期33~36MBくらい)容量が気になる方はアップロードするファイル群だけでよいと思います。

解凍した「wordpress」フォルダをインストールフォルダ直下に移動。

別な場所に関連ファイルを置くよりは管理しやすいかなという程度で、ファイルのアップロードの手間は変わりません。

本番サイトにアップロードする際の注意点は、フォルダ構成のトップが「wordpress」となっているところですね。

ドメイン名が違うのは当然対応しなければならないですがサイト表示のアドレスが「http://127.0.0.1:10080/wordpress/」となっていたように、このローカル環境の WordPressは「wordpress」というフォルダ配下で構築されています。

ドメイン直下でWordPressを構築している本番サイトへのアップロードでは「/wordpress/」という内部記述を用いているファイルのパス修正が必要になります。パスが違うと見えないファイルがでてしまいますので対応させるのを忘れないようにしましょう。

まとめ

「InstantWP」は、ファイルのやり取りの手間がかかるようになりましたが簡単にWordPressのローカル環境を構築することができるツールには変わりないようです。他にもローカル環境を構築する方法はありますので、これを使用するかはユーザーの好みですね。しばらく使ってみましたが、明らかに前より動作が遅くなったし個人的には余りお勧めできません。